膝ケアスペース ラルス 女性理学療法士で指針整体師による膝の専門知識

変形性膝関節症
O脚などの膝専門のケアスペース
膝の専門知識

11 整形外科的治療と指針整体の適応

1 変形性膝関節症(OA)
2 大腿骨内顆骨壊死
3 半月板損傷
4 内外側側副靭帯損傷
5 前後十字靭帯損傷
6 膝蓋骨骨折
7 ベーカー嚢腫
8 タナ障害
9 関節リウマチ

1変形性膝関節症(OA)

関節軟骨の老化や磨耗によって起こる軟骨と骨の進行性の変性疾患



・リハビリテーション
温熱療法や電気刺激療法で膝関節周辺の血行を改善、筋肉の異常な緊張を取り除き、関節の動きを滑らかにし、痛みを緩和し、膝のストレッチングや筋力強化訓練の運動療法

・注射療法
ヒアルロン酸ナトリウム関節内注射関節軟骨の保護や関節の動きの改善、関節水腫(水が溜まる状態)の改善 ステロイド関節内注射は炎症を抑えて痛みを取り除く作用があり、頑固な疼痛や急性増悪時の疼痛、頑固な関節水腫を認める際に使用される。

・薬物療法
非ステロイド系抗炎症剤は急性期の短時間型と慢性期の長時間型があり、胃腸障害、腎障害の副作用がでることがある。

・装具療法
膝の曲げ伸ばしを補助するサポーターに金属の支柱がついたものや、足の外側が高くなった足底板で姿勢を変化させ膝の骨と骨の設置面を変えるもの。

・肥満に対する治療
ダイエット



・高位脛骨骨切り術
脛骨の上方を切り180度回転させ、骨と骨が接する面を替える。現在はあまり行われない。

・人工関節全置換術
金属の人工関節と入れ替える。耐用年数が10〜15年なので年齢、職業、生活状況によって適応が決まる。

 初期なら◎ 骨変形が進むと△

変形が強い(広がったO脚)場合でも痛みはとれて、太ももの内側、外側の筋のバランスをとることで O脚はやや改善するが、骨の変形自体は改善できず進行性の疾患なので徐々に変形は強くなっていく。 太もも内側をゆるめ、パテラの動きを出し、スクリューホームムーブメントを出す。

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2大腿骨内顆骨壊死

大腿骨の内顆部の骨組織が壊死する(死んでしまう)疾患
原因としてステロイドの内服やアルコール中毒、膠原病、慢性腎不全などがあるが、大半は原因不明で、中高年の女性に多い。

症状は膝関節の内側部の痛み。痛みは比較的急激に発症し、しかも強く、運動時痛や歩行時痛を認め、次第に安静時痛や夜間痛を訴えるようになり、やがて歩行困難となる。

全体的な痛みの経過は徐々に進行する変形性膝関節症とは明らかに異なる。


内反変形(O脚の状態)がなく、壊死が軽度な症例が対象となる。

・薬物療法
非ステロイド系抗炎症剤は急性期の短時間型と慢性期の長時間型があり、胃腸障害、腎障害の副作用がでることがある。

・リハビリテーション
温熱療法や電気刺激療法で膝関節周辺の血行を改善、筋肉の異常な緊張を取り除き、関節の動きを滑らかにし、痛みを緩和し、膝のストレッチングや筋力強化訓練の運動療法

・装具療法
足の外側が高くなった足底板で姿勢を変化させ膝の骨と骨の設置面を変えるもの



骨の破壊が進んでから行われる。

・高位脛骨骨切り術 脛骨の上方を切り180度回転させ、骨と骨が接する面を替える。 (イマは行われていない)

・人工関節全置換術 金属の人工関節と入れ替える。耐用年数が10〜15年なので年齢、職業、生活状況によって適応が決まる。

 △〜×

急激な痛みは整形外科の受診を薦める 確定診断を受けていたら、指針整体で全身のバランスをとれば一時的に痛みがとれたり、やわらぐかもしれないが、根本治療ではない。

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3半月板損傷
靭帯損傷を併合していることが多い。



損傷範囲の小さい辺縁部断裂の症例が対象となる。

・ギプス固定 急性期に固定する

・装具療法 膝の曲げ伸ばしを補助するサポーターに金属の支柱がついたもの

・リハビリテーション 大腿四頭筋やハムストリングスのストレッチや筋力強化訓練



・半月板縫合術 損傷範囲が広い辺縁部断裂の症例では関節鏡視下で行われる。

・半月板切除術 なるべく多く半月板を残すが、のちに変形性膝関節症になることがある。

 慢性期の痛み○

急激な痛みの発症は整形外科の受診を薦める 確定診断を受けた後の慢性期なら、指針整体で下肢のバランスを整えて大腿四頭筋やハムストリングスのストレッチや筋力強化訓練。 発症がスポーツによる場合、趣味的にムリなことをしなければ再開してもいい。選手として復帰を目指すのは困難と思われる。

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4側副靭帯損傷

スポーツ活動中や交通事故による損傷が大半で、内側側副靭帯の損傷を多く認める。
捻挫と間違いやすく膝の痛みや腫れを訴え、運動制限や歩行障害を認める。

内側側副靭帯損傷


軽度や中程度損傷例、他の靭帯損傷(十字靭帯損傷、半月板損傷など)の合併を認めない症例が対象

・ ギプス固定

・ 装具療法

・ 筋力強化訓練



高度損傷例や十字靭帯損傷や半月板損傷などの合併損傷を認める症例に適応、術式(手術の方法)は年齢や性別、趣味、活動性を考慮した上で靭帯修復術や各種の靭帯再建術を行う。

外側側副靭帯損傷
単独での損傷は少なく、多くは十字靭帯損傷を合併している。


・ ギプス固定

・ 装具療法

・ 筋力強化訓練


外側側副靭帯損傷の大半は十字靭帯損傷を合併しているため、往々にして手術的治療が必要となる。術式は靭帯修復術や各種の再建術

 慢性期の痛み○
急激な痛みの発症は整形外科の受診を薦める 確定診断を受けた後の慢性期なら、指針整体で下肢のバランスを整えて大腿四頭筋やハムストリングス、内外転筋のストレッチや筋力強化訓練。
発症がスポーツによる場合、趣味的にムリなことをしなければ再開してもいい。選手として復帰を目指すのは困難と思われる。

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5前後十字靭帯損傷

前十字靭帯損傷(ACL損傷)
前十字靭帯を損傷すると下腿が前方へ動揺する(ぐらつく)。スポーツ活動中に損傷する事が多く、ジャンプや着地した際や急な減速や方向転換の際に損傷する。(膝に外反ストレスが加わり、同時に下腿の内旋と前方移動が加わった際に損傷する)。

女性の方が男性より2〜3倍多く、症状は受傷時に「ポキッ」と言う断裂音を認め、膝の痛みや腫れを訴え、運動障害を来たす。

陳旧例(時間の経過した症例)では関節の不安定感や膝崩れ現象(歩行中に不意に膝がガックと抜ける感じ)、脱臼感を訴える。

部分断裂の症例や小児、高齢者は保存的治療になるが、前十字靭帯は一度損傷すると自然治癒(回復力)が悪いため放置すると、将来、半月板損傷や変形性膝関節症の発症を招くので手術することが多い。



・ 装具療法(硬性装具とサポーター)

・ 筋力強化訓練

・ ストレッチング



・ 靭帯再建術
青壮年者やスポーツ愛好家の完全断裂例では積極的に手術が行われる傾向にある。手術的治療は年齢や性別、職業、スポーツなどの趣味を考慮した上で、関節鏡視下で自家腱(自分の膝周囲の腱、膝蓋靭帯腱・ハムストリング腱など)や人工靭帯などを用いた靭帯再建術が検討される。
 △

長期の固定で太ももが固くなっていたらほぐす。慢性期や手術後の痛みや違和感の訴えには指針整体で下肢のバランスを整えて大腿四頭筋やハムストリングスのストレッチや特に大腿四頭筋の筋力強化訓練。

後十字靭帯損傷(PCL損傷)
後十字靭帯を損傷すると下腿が後方へ動揺する(ぐらつく)。交通事故の際にダッシュボードで膝を強打した時や膝をついて転倒した際に下腿が前方より外力を受けて損傷する。

打撲した下腿前面の痛みや膝裏の痛み、腫れ、運動障害が認められる。陳旧例(時間の経過した症例)では関節の不安定性や脱臼感を訴える。



後十字靭帯損傷は前十字靭帯損傷に比べて日常生活動作に支障を来たす事が少ないため、多くは保存的に経過観察する。

・ ギプス固定

・ 装具療法

・ 筋力強化訓練



若年者で、動揺性の著しい症例が適応となり、年齢や性別、職業、スポーツ等の趣味を考慮した上で再建術を行う。
 △

長期の固定で太ももが固くなっていたらほぐす。慢性期の痛みや違和感の訴えには指針整体で下肢のバランスを整えて大腿四頭筋やハムストリングスのストレッチや特にハムストの筋力強化訓練。
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6膝蓋骨骨折

膝蓋骨(お皿)を直接打撲して発生する場合(直達外力)と、スポーツ活動の際に大腿四頭筋の強烈な筋肉の収縮によって膝蓋骨が引き裂かれる様に骨折する場合(介達外力)とがある。
症状は痛みや腫れで、伸展制限(膝を完全に伸ばす事が出来ない状態)や歩行障害を認める。



転位(ずれ)がない症例は
・ ギプス固定

・ 装具療法



転位の著しい症例では手術的治療が行なわれる。

 ○

長期の固定で太ももが固くなっていたらほぐす。慢性期や手術後の痛みや違和感の訴えには指針整体で下肢のバランスを整えて大腿四頭筋やハムストリングスのストレッチや特に大腿四頭筋の筋力強化訓練。

7ベーカー嚢腫

膝の裏側にある内側腓腹筋滑液包と半腱様半膜様筋滑液包といわれる滑液包の炎症により起こる。
50歳代の女性に好発し、痛みは少なく、膝の裏がはれている、膝を曲げる際に圧迫感、違和感がある、といった症状が主。

袋の中に溜まった水が多くなってくると、内圧が高くなって強く痛んだり、袋が破れて周囲の静脈炎を起こしたりすることがある。

膝関節の可動域制限や痛みなどある場合には穿刺(内容物を抜く)を行う。手術することはほとんどない。

 ○

全身をケアし膝が腫れる元をとる。足首、膝、股関節の動きを連携させる。

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8タナ障害

タナ(内側膝蓋滑膜ヒダ)とは膝蓋骨(お皿)と大腿骨の間に介在する滑膜ヒダのことをいい、見かけ上、棚に似ている事からタナと呼ばれている。

症状は膝蓋骨内側部痛(お皿の内側の痛み)、引っかかり感、運動時痛がある。

保存的治療が原則。
痛みには短期間の非ステロイド系抗炎症剤 リハビリテーションで温熱療法、大腿四頭筋のストレッチ、筋力強化訓練 保存的療法にて改善しない症例では関節鏡視下でのタナ切除術を行う。

慢性期の痛み○

慢性期の痛みや違和感の訴えには指針整体で下肢のバランスを整えて大腿四頭筋やハムストリングスのストレッチや筋力強化訓練。

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9関節リウマチ

進行性で全身の関節が破壊され慢性的な激痛、変形が起こる。
原因は不明。起床時の手指のこわばりから始まり変形が進む。
薬物か手術の対処療法しかなく関節破壊が進むと人工関節置換術が行われる。



・薬物療法
抗リウマチ薬、生物学的製剤、ステロイド、抗炎症薬を投与されるが副作用が強く、免疫を抑える薬のために感染も起こしやすい。



・ 人工関節置換術
骨破壊が進んで立てなくなると(激痛は服薬でコントロール)股関節、膝関節を置換することが多い。

 △〜×

全身のバランスを整えることで癒し的な効果はあるかもしれないが、進行していくので整体師もへこむ。